音響教育デモンストレーション

展示日時:平成13年3月14日(水) 12:00〜16:00

展示会場:第三学群棟B棟3階311教室

概要講演日時:平成13年3月14日(水) 13:15頃〜13:45

概要講演会場:第三学群棟A棟4階402教室(第7会場)


展示内容一覧(展示内容は変更される可能性があります。)


1)超音波の霧化作用・浮揚現象による音場の可視化

石井孝明,高橋久徳,中村健太郎,上羽貞行(東工大・精研)

超音波の霧化作用,浮揚現象,可視化が容易に実験できる振動システム。28kHzでたわみ振動する金属円環に水を滴下すると,瞬時に霧化され,この液滴が定在波の節に集まり,音場が可視化される。


2)超音波モータの駆動原理とオモチャ"ぎりぎりがりがり"

石井孝明,高橋久徳,中村健太郎,上羽貞行(東工大・精研)

位相が90度異なる電圧,あるいは単一の信号を圧電体に印加して駆動する超音波モータの駆動原理が,オモチャ"ぎりぎりがりがり"の駆動方法と同じであることを示す。


3)大学教育でのマルチメディア音響教材

須田宇宙,浮貝雅裕,三井田惇郎(千葉工大)

千葉工業大学では,音響工学の全授業がマルチメディア教材によって行われている。その授業実態の全容と作成された静止画・動画のコンテンツ,音響現象のシミュレーションプログラム等について展示を行う。


4)母音生成に対する音響教育のための声道模型

荒井隆行,薄木信幸(上智大・理工)

音声の母音生成モデルにおける音源とフィルタに関する理解を助けるため,短い一様音響管を複数用意しそれらを縦続に接続することで断面積が変化する音響管を実現し,声道をシミュレートする音響教育のための教材を紹介する。


5)電気音響変換(超伝導を利用したスピーカ)

山崎芳男(早大・国際情報通信研究セ)

小形ネオジウム磁石とフレキシブル基板にプリントしたボイスコイルを用いたマルチセル型平板スピーカ(マイクロホン)による電気音響変換のデモンストレーション。さらにこれに超伝導バルク材を用いたエッジレス,ダンパーレススピーカの実験。


6)聴能形成−音響設計技術者に求められる「音の感性」を養成する教育プログラム−

岩宮眞一郎,中島祥好,上田和夫,河原一彦,高田正幸(九州芸工大),

忠平好生,高島和博(日東紡音響エンジニアリング)

九州芸術工科大学音響設計学科で実施している,音響設計技術者に必要な「音の感性」を体得させるための「聴能形成」教育を紹介する(「音の感性を育てる」(音楽之友社),音響設計学入門(九州大学出版会)参照)。


7)音声分析実習ツール群 −ATR CALL より−

山田玲子,足立隆弘(ATR)

ATR CALLは外国語学習のために開発されたアプリケーションだが,音声知覚,生成のメカニズムを説明し,実習するためのツール群が付随している。リアルタイムフォルマント抽出,韻律分析,HMMに基づく音韻尤度スコアリング,マルチメディア音韻テーブルなどを中心に紹介する。


8)建築音響教育用視聴覚教材

上野佳奈子,坂本慎一,橘 秀樹(東大・生研)

音響物理,聴覚の基礎,吸音・遮音,室内音響,音場予測のための音響模型実験などの建築音響に関わるトピックを,動画や音声データを交えて分かりやすく説明するための建築音響教育用ソフトウェアを展示する。


9)コンピュータシミュレーションによる反射・回折現象の可視化

坂本慎一,上野佳奈子,橘 秀樹(東大・生研)

時間領域差分法は,計算結果を連続表示することにより種々の音波伝搬を分かりやすく表現することができるため,音場の可視化ツールとして非常に有効である。本発表では,物体による音波の反射・散乱・回折現象をアニメーション表示するソフトウェアを展示する。


10) 2次元クントの実験による共鳴現象の可視化

青木亜美,上野佳奈子,坂本慎一,橘 秀樹(東大・生研)

クントの実験を用いれば,室内音響で最も基本的な音響現象である共鳴を可視化することができる。2次元室模型にコルク粉末をトレーサとして用いたクントの実験模型によって,室内モード現象およびヘルムホルツレゾネータにおける共鳴現象の可視化を行う。


11)中国「魚洗」:噴水デモンストレーション

山岸 司,上野佳奈子,坂本慎一,橘 秀樹(東大・生研)

中国「魚洗」は,水を満たした鉄製の盥に振動を与えることにより,水を跳ね上げる器具である。これは古代中国で健康器具として使用されたものであるが,水をトレーサとして考えれば,躯体の振動モードを可視化する装置として見ることができる。本器具の展示および実演を行う。


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